実力がなくて、自信がない人ほど、抽象的でふわっとしたことを言います。他人にアドバイスできるほどの知識も知恵も持っていません。責任も取りたくありません。だから、抽象的でふわっとした商品やサービスを提供するのです。
より正確な表現をすると、抽象的でふわっとしたことしか「言えない」のです。曖昧なことを言っておけば、劇的に状況が変わることもないので、責任も問われません。そのくらいが「ちょうどいい」ということです。
- 心が楽になる
- モヤモヤが晴れる
- 迷いがなくなる
- 前向きになれる
- 一歩踏み出せるようになる
こういうことが「私のセッションを受けたら得られる効果」みたいに書いてありますが、あなたが出している情報と、あなたの元にやってくる人のタイプは、必ず一致します。抽象的でふわっとしたことを「売り」にすれば、抽象的でふわっとした人が集まります。
こういうタイプは「心の問題」を常に抱えているので、対応が厄介です。対面時は心が晴れたといっても、次はまた落ち込んでいたりします。同じ悩みを繰り返し、まるで「悩むのが仕事」みたいに見えます。
そういう人を「救ってあげたい」とか「励ましたい」という気持ちは素晴らしいと思いますが、ビジネスとして考えると、ちょっとしんどいです。同じように抽象的でふわっとしたことを売りたがっている女性があまりにも多いので、意外と「競争過多」だからです。
実力や実績があり、自信がある人は、具体的なことを言います。それで自分が実際に成功したという体験があったり、そのようにアドバイスした人が上手くいったという経験があるからです。
このポジションは意外と空いています。世の中には、実力と実績がある人も、自信がある人も少ないからです。実力を蓄えるには時間がかかり、実績を挙げるにも時間がかかります。「誰でも、すぐに、簡単に」という訳にはいきません。
そういう「事情」もあり、抽象的でふわっとした商品やサービス「なら」提供できると思い、みんなが同じようなことを売ろうとしている、というのが現状です。
売れるようになりたいなら、たった「一つ」でも良いので、具体的な顧客像や商品を作り出しましょう。そんなことすらしない人が大半なので、それだけで「100人中1人」にはなれます。その「お手伝い」を私は日々やっています。