「マーケティングや集客の本には"ターゲットを絞り込め"と必ず書いてありますが、あれってなかなか難しいですよね?」と的を得た質問を、対人関係のカウンセラーとして起業したいという方からされました。
無理に絞り込もうとするから、難しく感じるのです。3つくらいまで絞り込んで、それを箇条書きにしておけば、そこに「当てはまる人」が反応します。人は、自分に関することにしか興味を示さないので、それだけでも充分に「当事者意識」を持ってくれます。
- 会社の上司と気が合わない人
- 夫婦間の争いが絶えない人
- 高齢の親とうまくいってない人
こんな風に書いておけば、誰しも、どこかに当てはまりますが、そこに該当する部分しか見ない人がほとんどなので、「自分のことを言われている」とか「この人は自分のことを分かってくれている」と勝手に勘違いしてくれます。この特性を利用しましょう。
何を隠そう、私もこれで集客しています。個別コンサルの対象者として、以下の3つを挙げています。
- 起業塾や高額セミナー、相場より高いコンサルタントに不満のある人
- 起業したものの上手くいってない人
- 今よりもっと売れるようになりたい人
起業経験のある人であれば、必ずどれかには当てはまります。高額な起業塾に大金を支払ってしまった人は、その部分しか読みません。「まさしく自分のためのコンサルティングだ」と認識します。これはどんな業種でも「応用可能」です。
ビジネスを始めたばかりの人がターゲットを絞り込み過ぎると、ただでさえ少ない顧客が、最終的には「ゼロ」になってしまいます。なので最初は「間口」は広げておき、徐々に絞り込んでいくという考え方をした方が、上手くいきやすいですよ。