「自己啓発本をたくさん読み、その通りにやっているつもりですが、なかなかうまくいきません」と、自己啓発本マニアの方から相談されました。私もそれなりに読んでいるので、すぐに答えが分かりました。
そもそも自己啓発本に書かれてあるのは、ごく「当たり前」のことばかりです。
- 挨拶をしよう
- まずは行動してみよう
- 習慣が大事
- 継続が大事
- 感謝しよう
- 相手の立場に立って考えよう
これで成功したら、誰も苦労しません。そこまでやった上でどうするのかが大事なのですが、その方法は自己啓発本には書いてありません。ベースとなる部分は教えてくれても、それから先は、自分で考える必要があります。
自己啓発マニアのような人は真面目です。人の話は素直に聞くし、言われたことはきちんと守ります。が、自力でなんとかする能力に欠けています。これが、自己啓発本をいくら読もうが、書かれてある内容をどれだけ実践しようが、うまくいかない理由です。
もう一つ理由があるとすれば、自己啓発マニアのような「意識高い系」の人は、面白くありません。話の内容が偏っているというか、自分が信用しているインフルエンサーのことばかり話したがります。
世間一般的に見ると、こういう人は付き合いにくです。「もしかすると、オンラインサロンや自己啓発セミナーに勧誘されるんじゃないか」と思う人もいるでしょう。結果的に人が離れていきます。だから成功しないのです。
自己啓発本に「答え」が書いてあると思って読むと、答えには辿り着けません。たくさん読んだのなら、重複して書いてあることだけ信じて実践し、そこから先の思考力を鍛えるべきです。
その為には、自己啓発本以外の本を読むことです。ビジネス書コーナーを離れ、小説や実用書、絵本コーナーなんかも覗いてみましょう。思いがけない本から、ヒントが得られるかもしれません。
ちなみに私は、ビジネス関連の本はほとんど読みません。本屋さんに行っても、建築、医学、デザイン、文芸、飲食、落語というように、幅広く見て回り、軽く1〜2時間は過ごします。書評リストも載せておくので、よかったら参考にしてください。