「通販サイト、フェイスブック、ブログと連動させて、お店のファンを増やす為に色々と試しているのですが、なかなかうまくいきません」と、京都で雑貨店&カフェを経営している方に相談されました。そもそも、「お店ファンを増やす」という発想自体を変えた方が良いですよ、とアドバイスしました。
お客様は、そのお店のファンになりたいとは思っていません。買いたい商品があったから通販サイトを見たり、たまたま家の近くにあったから、そこでお茶しようと思い、カフェに入るのです。最初から「ファンになりたいよ〜」という人は、この世にいません。
「お店のファンになってほしい」というのは、はっきり言って「店側のエゴ」です。それをネット上でやってしまうと、「痛い人」になってしまいます。そこに気付かないと、人は離れていきます。
根本的に、書き方を変えてもらいました。店が主張したいことではなく、お客様が求めている情報ばかり書くように、内容をガラッと変更したのです。その結果、「以前よりサイトの滞在時間が伸び、実店舗の客数も増えています」とのこと。
常連さんにそれとなく聞いたところ「正直、以前のブログはちょっと宗教っぽいというか、怖かったです。」と言われたそうです。お客様は気付いていました。お店の人間は気付いていませんでした。こういうお店、ものすごく多いです。