会社員とフリーランスの違いを動物に例えると、
- 会社員→動物園で飼育されている動物
- フリーランス→野生動物
こんな感じかなと、愛知県一宮市のお客様とオンラインコンサルで話をしている途中で思いつきました。
動物園で飼育されている動物は、毎日決まった時間に、何もしなくても餌を与えてもらえます。そこには「努力」や「苦労」はありません。ただ、そこに存在するだけで、餌がもらえるのです。
会社員でいうと、毎月の給料みたいなものです。成果を上げなくても、少々サボっても、決まった日にちに、決まった金額がきちんと振り込まれます。これを「安定」と呼ぶのです。
一方、野生動物にはそんなものはありません。どれだけお腹が減っていようと、自分で狩りをして餌を捕らない限り、食事にありつけません。食べれなければ、死があるのみです。
餌がどこにいるのか。どうやったら捕まえることができるのか。色々と調べ、実行し、軌道修正しながらいかに精度を上げていくか。この「試行錯誤」の過程は、フリーランスが仕事を得るのと全く同じです。
それに加えて、運も必要です。何度も果敢に挑戦し続ける精神力もいります。軍資金が必要な場合もあります。そういう意味では、会社員に比べると何倍も厳しいし、保証も一切ありません。我ながら、よくやるよなと思います。
起業というのは、そういうことが「楽しめる」人には向いていますが、自分の好きなことをして安定的に稼ぎたいという人には向いていません。基本的に、あなたの好きなことは、他人は好きではないので、それで安定的に稼ぐということ自体が無理だからです。
私のもとには「超有名企業」や「国家公務員」の人がよく相談に来ますが、なぜそこにずっといないんだろう?と不思議に思えてなりません。せっかく安定した給料と身分が保証されているのに、もったいないなと思います。こっちと変わってほしいくらいです。
安定した身分だからこそ、違うことに挑戦してみたいという気持ちは分かります。分かりますが、もう一度よく考え直してください。今のあなたの給料と身分を得るのに、一体どれだけの年月が必要なのか。そこまで至らない間に「息切れ」することも充分に考えられます。
それを乗り越えてまで「どうしてもやりたい!」という人には、起業は向いています。餌を与えてもらう人生か、自ら狩りに出る人生か。好きな方を選んでください。