「あなたにとって一番の顧客とはどんな人だと思いますか?」という質問をしても、答えられる人はほとんどいません。口では「売れたい」と言いながら、そこまで考えていないということです。
少し質問を変えてみます。「あなたの商品を抵抗なく買ってくれるのはどんな人ですか?」と聞けば、答えやすくなると思います。
例えば、パン屋さんの顧客になりやすいのは「パンが好きな人」です。あるいは「雑誌のパン特集には必ず目を通し、気になるパン屋さんがあれば、わざわざ買いに行くような人」です。こういう人であれば、買ってもらいやすいです。
夫婦の問題を専門に扱っているカウンセラーのメイン顧客は「離婚を検討している夫婦」です。家事の分担や子供の親権、財産分与について揉めている夫婦なら「一度、相談してみようかな」となる可能性があります。
こんな風にして考えていくと、あなたにとって一番の顧客とはどんな人かが、より具体的になります。それが分かれば、その人に向けて情報発信していけば良いだけなので、SNSやブログの書き方が明確になります。集客にもつながりやすいです。
ちなみに私のメイン顧客は「起業塾や起業コンサルタントに高額なお金を払ったけど、全く成果が出ない人」です。こういう人が不満に思っていることを書いてあげると「そうそう!」と勝手に共感してくれます。
既に高額なお金を払った経験があるので、心理的なハードルが下がっています。お金も持っているということです。前回の分を「取り戻そう」と本気になっているので、やる気もあります。そういう人に適切なアドバイスをしてあげると、成果が出やすいです。
いかに「抵抗なく買ってくれる人」を探すかが、マーケティングの第一歩です。これさえ出来れば、後は楽です。そこでつまづいている人が、あまりにも多いのです。