「言いたいことがなかなか思うように言葉にできなかったり、こちらの意図が伝わらないことが多いのですが、どうすればいいでしょうか?」と人気コンサルタント養成講座の受講生から相談されました。
相手に「伝えよう」と思うから、伝わらないのです。「この人にはきっと伝わらないだろうな」と思うと、伝わりやすくなります。この法則に気付くと、やり方が変わります。
どれだけ読解力が高くても、人の「解釈」は様々です。こちらがいくら懇切丁寧に伝えようとしても、思うように伝わっていません。全体が100としたら、せいぜい「20」くらいです。場合によっては「1」くらいの時もあります。そんなものだと思っておけば、気が楽になります。
個別コンサルで「あの記事が良かったです」と言われることがよくあります。なぜそう思ったのか、どこがどう良かったのかを聞くと、こちらの意図とは完全にズレていたり、的外れな意見を言ってくる人が多いです。「伝わってないなぁ・・・」とその度に思います。
が、それを悪いことだとは思いません。人それぞれの考え方があり、価値観も違います。当然、解釈の仕方も変わってきます。そこをどうこう言っても仕方ありません。
そもそも、自分の考えや言いたいことは、目の前の相手には伝わっていない。それを踏まえた上で、どう説明すれば、少しでも分かってもらえるか。そういう発想に切り替えると、言い方が変わってきます。
専門用語や意味不明なカタカナ語は使えません。子供に向かって話すように、やさしく、理解しやすい言葉が求められます。そのくらいのスタンスで話した方が、伝わりやすいです。
私のブログには、専門用語も意味不明なカタカナ語も出てきません。小学生でも読めるような言葉でしか書いていません。小学生が読めて理解できるなら、大人は全員読めます。下手に格好つけたり、賢く見せようとすればするほど、伝わりにくくなるのです。