- 婚活→結婚
- 一人目出産
- 二人目出産&職場復帰←今ここ
これだけ「ガッツリ」と人生の節目で相談を受けているお客様がいるのですが、育児と仕事の両立について相談されました。3歳の長男が、言葉がかなり話せるようになってきたとのことなので、仕事の悩みとかママの困りごとを、どんどん話しかけたら良いですよ、とアドバイスしました。
そうすることにより、母親って大変だなとか、女の人ってよく喋るなとか、悩みが多いんだなということが「本能的」に理解できる子に育ちます。ボキャブラリも増えるし、他人の話を黙って聞くという力も養われます。まさに「良いことずくめ」じゃないかなと、アドバイスした本人が感心しました。
多くの親は、自分の子供(特に男の子の場合)について、勉強ができる子か、スポーツのできる子にしたいと考えます。前者は良い大学から有名な企業に入るというコースを、後者はプロ選手になって大金を稼ぐことを夢見ています。
それはそれで別に構わないのですが、子供を測る「物差し」というか「価値観」の幅が狭すぎないかな?という気がします。勉強かスポーツができれば、確かに学生時代はチヤホヤされるかもしれませんが、一生続くものではありません。入った企業が潰れるかもしれないし、スポーツ選手には必ず「引退」があります。
それに比べて、「人の話をじっくり聞けるという能力」なら、一生使えます。異性にはモテるし、仕事にも困りません。なぜなら、人という生き物は、自分の話を聞いてほしくてほしくて「たまらない」生き物だからです。
世の中には「相談業」というものが存在します。医者や弁護士、カウンセラーがそれに該当し、私がやっているコンサルタントもそのうちの一つです。そういう分野で活躍している人のほとんどは「聞き上手」です。
相談者の話を黙って聞き、それについて頭の中を整理してあげたり、問題点を指摘したり、解決法を提示することで、仕事が成り立っています。言い方を変えれば「人は、お金を払ってでも、自分の話を聞いてほしい生き物」だということです。
勉強ができる子はたくさんいます。スポーツが得意な子も大勢います。が、人の話を黙って聞ける子供なんて滅多にいません。大人にもいません。それだけ「希少価値」が高いのです。そんな人、周りが放っておきません。一生モテるし食いっぱぐれないというのは、こういうことです。