起業の相談に乗っていて、一瞬で「売れないな」と思う商品やサービスが多いのですが、そういうものを売ろうとしている人に限って、やたらとマーケティングとかブランディングとか言いたがる傾向にあります。正直、ズレてるなと思います。
売れないなと思う商品には「売れる要素」がありません。
・誰が欲しいのか分からない
・誰が喜ぶのか分からない
・誰に向けて売りたいのか分からない
・そもそもの需要が無い
こんな状態でマーケティングやブランディングをどれだけ頑張っても無理です。その前に「商品自体の見直し」をするべきです。売れる要素が無ければ、作り出せば良いのです。他のものと組み合わせたり、不要なものを削ってシンプルにしたり、名称を変更したり、やれることはいくらでもあります。
が、売れない人ほど頭が固くて柔軟性がないので、やたらとマーケティングやブランディングという「言葉」にこだわっています。これが売れない原因です。
外国のよく分からない「体操法」をもっと広めたいという方が相談に来ました。よく分からないので、どういう体操なのですか?と聞いても、よく分かりません。仕方ないので、その場でスマホで調べたら「○○ 怪しい」と出てきました。
この時点で「アウト」です。ネット上でこう出てしまっている以上、どれだけ頑張っても売れません。頑張れば頑張るほど「怪しさが増すだけ」です。それにも関わらず、本人は必死です。精神的に余裕がなくなっていて、視野が狭くなっているからです。
個別コンサルの際、私は「売れる要素があるかないか」を重要視しています。それがあれば、やり方さえ間違えなければ、確実に売れるからです。もし無ければ、正直にそう伝えます。半永久的に無いのか。今は無いけど、作り出すことは可能なのか。そこまで含めて、全て正直に話します。
売れるようになった人の中には、最初から「売れる要素」があった人もいれば、試行錯誤して作り出した人もいます。売れるタイミングは人それぞれなので、すぐに売れる人もいれば、しばらくしてから売れるようになる人もいます。
共通しているのは、マーケティングだとかブランディングに力を入れている人は一人もいないという点です。私がそんなアドバイスをしないからです。それでもこれだけ多くの人が売れるようになるというのが、何よりの証拠です。