「好きなことで起業しよう教」が、幅を利かせています。一度しかない人生なのだから、我慢なんてしちゃいけない。せっかくなら、自分の好きなことをやらないともったいない。そういう論調で書かれている本やブログが、山のようにあります。あれは半分正解で、半分間違っています。
確かに、好きなことであれば、やり続けることが出来ます。放っておいても努力します。やりがいもあるでしょう。そういう意味では正しいです。が、本人が好きなことと、そこに才能があることと、それが売れることは、全て「別問題」です。
いくら好きでも、才能がなければ売れません。好きで才能があっても、それを欲しいと思う人がいなければ、商売としては成り立ちません。仮に買いたいと思う人がいても、その数が少なすぎると、商売として継続できません。
そのことをきちんと教える人は「好きなことで起業しよう教」には、全くと言っていいほどいません。そんなことを言うと、それを商売にしている「本人」が、食いっぱぐれるからです。
「好きなことをやりましょう」の後には、次の言葉が隠されています。(好きなことをやっていると、売れなくても笑っていられるから)
「好きなことで起業しよう教」の、本やブログには、このカッコ部分が抜けています。そのことに気付いた人から順に、素敵な人生を歩めるのが、この世の真理です。