「起業して成功している人を見ていると、天才型の人が多いような気がするのですが、努力型と比べてどちらが成功しやすいですか?」と大企業勤務の方から質問されました。「努力を努力と思わない"努力の天才"みたいな人が一番成功しやすいでしょうね」と回答しました。
天才というのは、全人類の「0,01%」ほどしかいません。秀才タイプの人もいますが、それでも全体の「1%以下」でしょう。ほとんどの人は努力型に分類されます。否、正確に言うと、努力しないとどうにもならない、ということです。
地味で、面倒で、儲からなくて、時間のかかることを、苦もなく淡々とできる人が、起業においては最も有利です。周囲からすると「よくそんなことをいつまでもやってるな」と思われるようなことを、他人の目を気にせず、コツコツ続けられる人のことです。
「努力するにも才能が必要」とよく言いますが、世の中のほとんどの人は、努力したくないと思っています。他人に自慢できて、楽で、すぐにお金になることはないかな?と常にキョロキョロ探し回っていますが、そういうタイプでお金持ちになった人を見たことがありません。
偉人伝や大企業の創業者物語を読んでいると気付きますが、どんな会社も、最初は「一人起業」であり「スモールビジネス」です。周囲が儲からないからといって次々に辞めていく中、地道にコツコツ続けた結果、奇跡的に残れて、利益を独占できた。そういうストーリーが大半です。
「笹野さんはブログを読んでいる限り、とても理路整然としていて、文章も会話も得意で、学業も優秀だったとのことで、秀才タイプだと思うのですが、どうですか?」とも聞かれました。まだまだ「バレてないな」と思いました。
何を隠そう、私は典型的な「努力型」の人間です。アクセスや反応を一切気にせず、17年間もブログを毎日更新し続けているのは、そういうことが淡々とできるという「特性」があるからです。
高学歴でもなく、有名企業の出身でもありません。資格は普通自動車免許しか持ってません。が、コツコツ継続していくことならできます。正直に言うと、そういう部分でしか勝負できないのです。同じ仕事でも10年続けば、周囲が評価してくれます。世の中とはそういうものです。
ちなみに私はこの仕事を16年もやっています。天才でも秀才でもありませんが「努力を努力と思わないタイプ」なので、なんとか残ってこれました。