私の影響なのか、うちのお客様には「酒好き女子」が多いのですが、よく言っているのが「特定のエリアでハシゴ酒すると仮定して、一覧表を作ってみて」という課題です。これ、本当に仕事に活かせるので、是非やってみてください。
やり方は簡単です。まずは、行きたい街を決めます。仮に「上野」としてみます。そこで行ってみたいお店をピックアップして、営業時間、場所、店の規模や雰囲気・特徴、予算というように、箇条書きにするのです。
例えば、まずはビールが飲みたいので、大山のメンチで生ビールを飲む。サクッと出て、そのまま同じ通りにあるたきおかに流れる。立ち飲みに少し疲れてきたので、次は座れるお店にする。あるいは、老舗の喫茶店「丘」を一軒挟んで休憩する。
30分から小一時間過ごし、御徒町の方に歩き、味の笛で魚をアテに日本酒を飲む。最後はもうよく分からないので、世界の山ちゃんとかに行ってみる。で、酔った勢いで二木の菓子で爆買いしてみる。
こんな感じで、シュミレーションしてみてください。どこから始めて、どの順番で回れば、無駄なく行けるのか。綿密に計画を立てましょう。
- 臨時休業の可能性もあるので、お店のSNSは直前に必ずチェックすること
- 一緒に行く人との付き合いの深さやお腹のすき具合も考慮に入れること
- お互いの「予算感」を事前に決めておくこと
こんな細かい点にも気を配りましょう。そうすることで、急なトラブルや予定変更にも柔軟に対応できます。
私は30代の頃、こんなこと「ばっかり」やっていました。一人で行く時もあれば、二人で行くこともありましたが、時間はほぼ同じで、お昼の「14時スタート」というのが一番多かったです。それで23時頃まで延々と飲んでいましたが、一回あたり一万円も使っていません。念のため現金は多めに持って行きますが、使い切ったことがありません。
この「遊び」のポイントは「ものごとの8割は準備で決まる」ということが体験できることです。それさえしておけば、あとは「時間通りにお互いが集まる」という点だけクリアすれば、確実に楽しめます。
- お店を探すリサーチ能力
- どんなお店に人が入っているのかを実体験として知れるマーケティング能力
- 地図を読む能力
- 会話力
- お酒を飲む体力
- 泥酔しても家まで無事に辿り着く帰巣本能
というように、ありとあらゆる能力が鍛えられます。しかも一回あたり一万円以内で。こんなにも「コスパ」の良い学習法は滅多にありません。
お酒が飲めない人は、スイーツ、パン、食器、本屋等、なんでも大丈夫です。自分が楽しめることで、街歩きマップを作ってみて、実際に行ってみてください。それがあなたのビジネス脳を鍛えるのに、最適なトレーニング方法です。