「カウンセラーになりたいんですけど、コーチングとはどう違うのでしょうか?笹野さんのようなコンサルタントにも憧れています」とブレまくっている人が、個別コンサルに来てくれました。ここで、それぞれの違いを明確にしておきましょう。
- カウンセリング→寄り添って話を聞いてあげる
- コーチング→正しい方向に導いてあげる
- コンサルティング→解決策を示してあげる
たった三行で説明できました。これを頭の片隅に入れておけば、自分が何をやりたいのかが明確になるはずです。
カウンセリングは他人の気持ちに敏感だったり、性格が優しくて「世のため人のため」という人には向いています。ひたすら話を聞くのが仕事なので、聞くより話すのが好きな人には向いていません。
コーチングは相手の目的を察知し、どちらに向かえば、より幸せになれるかを考える必要があります。また、それを分かりやすく説明する能力も必要です。読解力の低い人や、話が下手な人には向いていません。
コンサルティングはもっと「高度」です。相手の話をじっくり聞き、問題点を整理し、解決策を明確に示す必要があります。こんなことがサラッと出来たら、どんな分野でも活躍できます。ちなみに、東大生が希望する職種の一位は「コンサルティング業界」ですが、それもうなずけます。
収入は、カウンセリングが最も低く、コンサルティングが最も高いです。やっていることが難しくなればなるほど、ギャラは上がっていきます。
起業したいという女性が10人いると、その中の「2〜3人」はカウンセラー希望です。それだけ「誰でもなれる」仕事と思われているのです。ハードルが低いので、参入するのは簡単ですが、それだけライバルも増えます。売れないと嘆くカウンセラーが多いのは、この影響です。
コーチングをやりたい人も多いです。資格を取り、いざ事業をスタート!と張り切っていますが、ほとんど売れません、持っている資格がみんな同じなのと、ブログやSNSに書いていることが似ているので、差がつきません。コーチングを受けたい人よりも、コーチングを誰かにしてあげたいという人の方が多いのが現状です。
コンサルタントになりたいという人も最近は増えてきました。そういう世の中の流れもあり、私も人気コンサルタント養成講座というものを作ってみました。実際に売れた時はびっくりしました。
コンサルタントはそう名乗れば誰でもなれますが、稼げるようになったり、仕事として継続してくのは難しいです。結果を出し続けないといけないので、それが出来る人でないと、なかなか続きません。
というように、カウンセリング、コーチング、コンサルティングの違いと、それぞれの向き・不向き、特性について書いてみました。あなたの仕事選びの参考になれば幸いです。