自分では「極度の人見知り」だと思っていて、プライベートでは「出来れば、誰とも話したくない」と思っています。
知らない人に話しかけられるのが大嫌いで、街中のキャッチやアンケートと称して付きまとってくる人間は「秒殺」します。服屋の店員さんが「何かお探しですか?」とか「サイズあるんで言ってくださいね」と声をかけてきたら、聞こえないふりをして「完全に無視」します。そのくらい、私にとってはストレスのかかることなのです。
これを客観視するために、人見知り診断なるものをやってみました。複数の選択肢があり、順番に選んでいくのですが、その結果が「人見知り度100%」で「ザ・人見知り」とのことでした。とうとう「認定」されてしまいました。
この診断テストにどのくらい「信憑性」があるのかは分かりませんが、そこまで外れていないでのは、と思います。他のテストも試しましたが、そちらでは「76%」でした。
居酒屋に一人で行くことが多いです。が、店主や他の客と話すことは滅多にありません。一人でずっと黙って飲んでいます。店内の様子を観察したり、ぼんやりとメニューを眺めたり、料理を作っている様子を見ています。それが心地良いからそうしているのに、急に話しかけられると困ります。
「話し好きの店主がいます」とか「すぐに隣のお客さんとも打ち解けられる雰囲気です」と書いてあるお店には、絶対に近づかないようにしています。見ず知らずの人と喋っている間に、酒がまずくなりそうで嫌なのです。
このように、かなり「こじらせている」のですが、なぜ、人と直接会って話すコンサルタントという仕事をやっているのか、不思議がられることがよくあります。私にとっては、不思議でもなんでもありません。
人見知りだからこそ、観察力が磨かれ、敏感な変化に気付き、相手のことがよく見えます。この人は、どういうことを考え、どう言ってほしいのか、瞬時に理解できます。そういう「能力」が存分に活かせるので、もはや「天職」だと思っています。
仕事でお客様とお会いする時には「仕事モード」に切り替えます。二時間が限度です。初対面の人と直接会って話をするという「プレイ」をしている感覚です。
人見知りの人間は、繊細で神経質です。些細なことが気になり、すぐにイライラしてしまいます。ガサツな人間が大の苦手で、同じ場所にそういう人がいると、すぐに立ち去りたくなります。
こういうことを書いたり言ったりしておくと便利です。「実は、私もそうなんです」と、同じような人が集まってくるのと、違うタイプの人は離れていきます。結果的に人間関係のストレスが減ります。こういうのを「戦略」と言うのです。