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国家公務員の起業を全力で止めた話

うちのお客様には公務員の方が割と多いですが、その日、相談に来たのは20代の国家公務員の方でした。

 

「仕事がルーティンワークでつまらない」という理由で、今の仕事を辞めたいとのこと。それで「自分がワクワクすることで起業したい」という、頭の中がお花畑みたいなことを言い出したので、全力で止めました。

 

何がやりたいとか、誰に対して何を売りたいとか、自分は他人よりもどの分野なら勝てるとか、一切ありません。単に、今の生活が単調で退屈なので「飽きている」だけです。それで国家公務員を辞めて起業して、なんとなかなる訳がありません。こういう不思議な思考回路の人、年々増えている気がします。

 

明確にやりたいことがあるのなら、こちらもアドバイスのしようがありますが、そういうことでもありません。あらゆる角度から検討して、結論として「今はまだやめておいた方が良いよ」と言うしかないのです。

 

ネット上によくいる「インフルエンサー」に影響されて、自分の好きなことで食べていきたいという人が若者を中心に増えていますが。とことん世間知らずというか、自分の実力を客観視できていないなと思います。

 

無責任に起業を煽り、自分がたまたま上手くいっただけのことを、他人にも「そうするべきだ」と言うネット上の有名人みたいなことを、私は性格上できません。相談された以上は、その人の人生をどうしても考えてしまうので、明らかに負けそうな戦いは避けるべきだというスタンスです。

 

この相談者には、国家公務員がどれだけ恵まれているかという話をじっくりしました。フリーランスになって、あなたがそこまでの待遇を得ることがいかに大変で、高確率でそれは無理だという話もしました。そうすると、ようやく目が覚めたのか、起業は一旦やめておくという結論になりました。

 

日々の仕事がつまらないというのは、ほとんどの人が思っていることです。それをどう面白がるのか。それは個人の問題です。安定した給料を得て、プライベートを充実させるのも良し。今は「貯金期間」だと割り切って、やりたいことが見つかるまで、じっと耐えるのも良し。考え方や捉え方次第で、平凡な日常も変わってくるのです。

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