「栄養アドバイザーとして起業したいんです」と、青山にある美容会社のNo,3だという方から相談されました。かれこれ20年近く勤務していて、今の仕事には完全に「飽きている」そうです。だから起業したいとのことですが、こういう人、とにかく多いです。
そもそも需要の多い仕事ではありません。既に栄養アドバイザーとして活動している人もいます。そこに後から参入するのです。かなり厳しい戦いになるのは、目に見えています。
栄養について知りたければ、ネットで調べたらすぐに分かる時代です。もう少し詳しく知りたいなら、本がいくらでも出ています。それを読めば済む話なので、お金を払ってまで栄養のアドバイスをしてもらいたい人は、そんなにいません。
そこまで説明しても、まだ「やりたい」とのことだったので、それならもう仕方ありません。勝てるとしたら、どういう方法があるのかを一緒に考えることになりました。
話してみて分かったのが、この人の知識が「圧倒的に不足している」ということでした。やりたいと言いながら、私の方が詳しいくらいでした。それでは到底、先駆者との勝負にはなりません。結局フェードアウトして、今の会社にずっといるんだろうなと思いました。
本気でやりたいなら、本気で行動することです。それをやったからこそ、成功者は成功したのです。口で言うのは簡単ですが、実際に行動に移すのは難しく、ハードルも高いです。だからこそ、そこを乗り越えた一部の人だけが、成功するのです。