私のブログを10記事以上読んだ人なら気付いたかもしれませんが、「あなた」という言葉を多用しています。こうすることにより「当事者意識」を持ってもらいやすいのと、自分に対して書いてくれてるんだと「錯覚」するからです。
本でもブログでも同じですが、読んでいる時は一人です。家でも街中のカフェでも図書館でも、その瞬間だけは、読み手と書き手は「一対一」だということです。
そんな時に「皆さん」と言われると、自分に対して言われてるようには思いません。他の誰かに向けて発信してるんだなと、どこか「他人事」に思えてきます。
一方で「あなた」と言われたら、急にドキッとします。漠然と読んでいたのに「自分に向けて言ってくれてるんだな」と思います。本当はそんなことないのですが、読み手はそのように「錯覚」するということです。
これを私は自己啓発本で学びました。「皆さん」と書いてある本と「あなた」と書いてある本とでは、話の理解度が変わってきたり、著者に対しての親近感がまるで違うということに気付いたのです。
これをそのまま「流用」しているだけで、私のオリジナルでもなんでもないのですが、効果は「抜群」でした。個別コンサルに来てくれたお客様から「まるで、笹野さんと対話しているような気持ちになりました」と言われたことが、何十回もあります。
些細な言葉の使い方の違いですが、このような細かい配慮で、受け取る印象は大きく違ってきます。その他大勢に向けて書くのか、一対一の関係性で書くのか。それによって、仕事に結びつくかどうかも変わってきますよ、という話です。