自宅サロンが大手サロンに勝つ方法は一つしかありません。「大手がやりたがらないこと、嫌がることを、徹底的にやること」です。
大手サロンは、駅前の一等地にお店を構え、大勢のスタッフを雇って、大量の広告費を使います。そうすると、どうしても「効率的に稼ごう」という発想になります。ベッド一台当たり、一日で何人のお客様を担当して、月にどれだけ稼ぐか。そういうことを考えざるを得ません。そうしないと、経費が回収できないからです。
個人の自宅サロンは、この「真逆」を目指せば良いのです。非効率で手間がかかり、あまり儲からないけど、それをやってほしい人が確実に存在する。こういう状態を目指すと、リピーターがつきやすく、商売としては長く続いていきます。
うちのお客様には、自宅サロンをやっている人が、かなりの割合でいます。そのほとんどが「大手の真似」をしようとします。一台のベッドを、どうやって効率的に回していくか。いかにして稼いでいくか。そういうことを聞いてきますが、その時点で方向性が間違っています。
そんなことは「大手に任せておけば良い」のです。大手と同じことをやるなら、あなたがやる必要はありません。
自宅でやるのであれば、家賃は発生しません。人件費もあなたが我慢すれば、とりあえず0円で大丈夫です。そんなラッキーな状態なのであれば、もっと色んなやり方にチャレンジした方が、可能性としては広がります。
大手と変わらないなら、お客様は大手サロンに行きます。その方が安心感があって、駅前の便利なところにあり、行きやすいからです。それにも関わらず、あなたのサロンに行きたい。そうして選んでもらう為の「強烈な動機」が必要です。
大手ではやってくれない長時間の施術や、日本未導入のオイルの使用。何人も相手をするのではなく、一日に一人だけの対応等。考えられることを、全て紙に書き出してみましょう。
それとライバル店のサイトやSNSは、徹底的にチェックすることです。必要とあれば、一度、実際にお客様として、サービスを受けに行きましょう。そうすれば、自分のお店とどう違うか、大手がどんなことをやっているのか、全て分かります。
お客様が来ないと嘆く自宅サロンのオーナーは、こういう簡単に今すぐ出来ることを、何もやっていません。だから売れないのです。
出来る範囲で良いので、徹底的に調べてみてください。それを踏まえて、自分のサロンでは何が出来るかを、考えてみてください。話はそれからです。大丈夫。あなたに出来ることは、まだまだあります。