良いことしか言わない人は信用されません。本音を隠していたり、本当は言っておかないといけないことを言わないままなので、後からトラブルになることもあります。これで、相手のことが信用できなくなるのです。
不動産屋で例えると、分かりやすいと思います。その物件のメリットしか言わない人は信用できません。どんな物件でも必ずマイナス面があり、住んでからしか気付かないことも多いです。それを全て把握した上で、事前に言ってくれる人は信用できます。
知っているのに言わないということは「隠蔽工作」とも取れます。これは「騙している」ということであり「詐欺行為」です。後ろめたいことがある人ほど、嘘をつきやすいですが、こういう「背景」があるのです。
不動産屋と揉める理由はたった一つです。「知っていたのに言わなかったから」です。
- 音が漏れてうるさい
- 近隣住民が変わった人だった
- ゴミ出しのマナーが悪い
- 夜は静かだと聞いていたのに、意外と交通量が多い
これらは全て事前に把握できることであり、地元の不動産屋なら、当然知っています。それを分かった上で言わず、とにかく契約させようという「魂胆」があるから、トラブルに発展するのです。
信用できる不動産屋は、聞かなくても先に全部言ってくれます。「こういう問題がありますけど、大丈夫ですか?」と聞いてくれます。「聞いてないよ〜」という事態にはなりません。この違いです。
世の中には、良いことしか言わない人が9割です。みんな他人に嫌われたくないので、当たり障りないことをとりあえず言っておき、お茶を濁すことが多いです。そういう人の信用力は小さいです。
良いことも悪いことも言う人は1割です。あなたに対して直接言ってくれる人になると、もっと少なくなり、もはや「希少生物」レベルです。だから大事にしないといけません。
女性コンサルタントに不満を持っている人がよく言うのが「うわべだけの良いことしか言ってもらえなくて不満だった」ということです。なぜ私のもとに来たのかというと「本音で、良いことも悪いことも正直に言ってくれると思ったから」です。これが、人の素直な心理です。