起業したものの、なかなか思うようにいかず、その後再就職することになる人も多いですが、別に気にすることはありません。
本人は「失敗した」と後悔したり、引きずったりしがちですが、周りは「よく頑張ったね」とか「勇気を出して行動して偉いね」と言ってくれたりします。だから大丈夫です。
始める時のエネルギーよりも、辞める時のエネルギーの方が「倍」かかります。結婚より離婚の方が大変なのと同じです。「せっかく今までやってきたんだし・・・」と思いがちですが、良くなる見込みが無いのなら、スパッと諦めて再出発した方が、傷は浅くて済みます。
「起業したものの上手くいきません」という人が相談に来る場合、10人中9人は起業に向いていない人です。向いていない人が憧れや勢いで起業したのです。それで失敗するのは当然であり、何一つ驚くことはありません。「そりゃ、そうでしょうね」という話です。
会社員→起業→会社員というキャリアは、今後は「普通」になっていきます。今の勤め先が嫌で起業してみたいという人は多いですが、それで成功する人は一握りなので、食べていく為には仕方ありません。
「再就職の面接で何か言われるんじゃないか?」と不安がる人も多いですが、心配ありません。一度でも起業したことのある人は、行動力や勇気があると思われます。そう思われないようなら、そう思われる人に出会えるまで、面接を受け続ければ良いだけです。
一度失敗してうまくいかなかったのなら、もうやらないだろうと思われることもあります。それならいっそのこと、採用されやすいはずです。会社としては長く勤めてほしいので、まさにうってつけの人材と言えます。
あなたのキャリアなんて、誰も気にしていません。時間が経てば、起業したという事実すら忘れられます。気にしているのは本人だけで、周りは何とも思っていません。
ということを踏まえて、起業に向いていない人には、ハッキリとそう言ってあげるのが、本当の「やさしさ」であり「愛情」だと思います。