「勉強する人としない人の違いはどこにありますか?」と、真面目そうな人から個別コンサルで聞かれました。人は、勉強すればするほど謙虚になり、勉強しなくなると横柄で傲慢になります。それが最大の違いです。
なぜ勉強するかというと「自分はまだまだ未熟で、知らないことがたくさんある」ということを自覚しているからです。この時点でかなり謙虚です。他人から学ぼうという意識があるからこそ、勉強しようという「意欲」が湧いてくるのです。
面白いもので、勉強すればするほど、分からないことが増えてきます。今、自分はどこが分かっていないのか。なぜそれが分からないのか。それを知ることこそが、勉強の「醍醐味」ともいえます。
勉強しない人にはこういう「感性」が無いので、自ら勉強しようとしません。自分の考えていることが「絶対」であり、他の意見は受け付けません。自身の理解力が足りないだけなのに「分かるように説明しろ!」と、なぜか上から目線で叫んだりします。この時点でかなり傲慢です。
あなたの周りの横柄で傲慢な人を思い浮かべてみてください。きっとこんなタイプだと思います。人の話を聞かず、自分の非は一切認めず、何もかも他人のせいにしたがる。活字にしてみると、とても「残念な人」だということが、よく分かります。
ここから大事な話をします。総務省統計局の調査によると、社会人で勉強している人の割合はたった「4%」だそうです。実に96%の人は、全く勉強していません。給料が上がらないとか生産性が低いとよく言われますが、原因は「日本人自体」にあったのです。
社会人になってからのあなたの行動を、冷静に振り返ってみましょう。勉強にどれだけ時間を使ったでしょうか。おそらく、ほぼ「0」だと思います。その結果として、今のような状況に陥っているのです。
それが嫌なら、今すぐ出来ることからで良いので、勉強を始めましょう。まずは一週間で大丈夫です。たった5分でも勉強の習慣をつけましょう。それだけでも日本人の「上位4%」には入れます。それを続けるだけで、簡単にその他大勢には勝てるのですが、それすらしないのが、現代の日本人だということです。