「地元の商工会議所の無料起業相談に行ったら、ダサいおじさんが出てきたので、とても話をする気になれず、がっかりして帰ってきました」という方が、個別コンサルに来てくれました。
この手の話、よく聞きます。地域にもよるのでしょうが、商工会議所というところは、だいたいは「寂しがりで仕事のできない暇なおじさん」の集まりで、そこに行ったからといって、売れるようにはなりません。
無料相談に出てくるのは、仕事が無くて暇な人です。過去の実績はあるかもしれませんが、現代のマーケティング理論やSNS戦略については、まるで理解できていません。そんな人が「当番制」でやっているのです。相談しても成果が出ないのは当たり前です。
私も起業してすぐの頃、どんなものかな?と商工会議所主催のセミナーに行った経験がありますが、冗談抜きで「5分」で帰りたくなりました。退屈な挨拶が続き、内容の薄いレジュメが配られ、講師はそれを上から順に読んでいるだけでした。こんなことばっかりやっているのかと、たいそうがっかりしました。だから、この方の気持ちがよく分かります。
起業時の「相談相手」はとても重要です。起業したことのない人に相談しても、止められるのがオチです。とは言え、周りに起業の経験がある人はそうはいません。ネットで調べたら商工会議所で無料起業相談というものをやっているので、試しに行ってみようと思い、期待を胸に行くと、冒頭のようなことになるのです。
ダサい人に触れると、あなたもダサい人になってしまいます。見た目だけでなく、考え方や実際にやっていることがダサいと、体の芯までダサい人間に落ちてしまいます。そういう意味でも、相談相手はよく考えましょう。
無料だから、家から近いからという理由だけで選んでも、良い結果にはなりません。もし優秀な人が無料で相談に乗ってくれるなら、みんなそこに行っているはずです。商売繁盛して、その街は活性化されているはずです。そうはなっていないのが「何よりの証拠」ではないでしょうか?