日本ほど成熟した国になれば、ほぼ全産業が既に「供給過多」です。もう少し分かりやすく言うと、どんな商売でも「買いたい人より売ろうとしている人の方が多い」ということです。
それに加えて、これからどんどん人口が減ってきます。コロナで人々の生活スタイルやお金の使い方が劇的に変化しました。そんな状況にいるということを、まずは認識しましょう。
マンションを買いたい人より、マンションの戸数の方が多いです。戸建も同じです。2050年には「4戸に1戸が空き家になる」というデータがあります。人より家の方が多いのです。
ネイルサロンは一時のピークより減りましたが、まだ多すぎるくらいです。爪を塗ってほしい人より、爪を塗りたい人の方が多いです。
カウンセラーが多すぎます。少人数制の起業セミナーをやった時、5人中2人がカウンセラーになりたいと言っていました。その時点で供給過多です。相談したい人より、相談してもらいたい人の方が多いということです。
飲食業はコロナでかなり潰れましたが、それでもまだまだ多いです。本来の需要とはかけ離れていて、お店の数が多すぎるのです。スーパーやデパ地下の惣菜屋も同様です。日本で一日に廃棄される食べ物の量は「約2,000万人分」だそうです。それだけ作り過ぎだということです。
ユーチューバーなんて、あんなにいりません。もはや誰が誰だか分からず、みんな同じように見えます。結局、有名人か、これまでやっていた人が儲かっているだけで、新規参入でうまくいっている人なんてごく少数です。その他大勢で、人々の時間を取り合っているのです。
じゃあ、お先真っ暗なのかというと、そうでもありません。需要が多いにも関わらず、供給量が追いついていない仕事もあります。
女性はなぜかみんな同じようなことをやりたがる傾向にあります。本屋さんで見たとか、ネットやブログで見つけたという理由で、自分も同じことをやってみようと思うのです。その時点でもう売れません。遅すぎます。
そういう仕事は、需要が限られています。そこに今から供給しても、誰も買いたいとは思いません。同じ仕事なら、以前からやっている有名な人に依頼します。
というようなことが理解できてない人があまりにも多いので、女の世界で勝つのはものすごく簡単です。