「今の時代に生き残るには何が必要ですか?」と起業を検討中だという頭の良さそうなキャリアウーマンに質問されました。出来るだけ「マイナーなこと」を仕事にするのが良いと思います。その方が、生き残る確率は高まります。過去にも色々と書きました。
→1万円の商品を30人に売るのと、30万円の商品を1人に売るのはどちらが難しいか?
起業を考える時、ほとんどの人は「出来るだけ多くの人に売りたい」と考えます。この時点で、既に競争に巻き込まれている訳で、勝ち目がないのにな、と思います。
他の人が先にやっている商売なら、そちらの方が知名度も経験も実績もあるので、お客様はそちらを選びます。これが「先行者利益」です。わざわざ新参者を選ぶという人は稀で、保守的な思考の強い日本人には、その傾向が顕著です。
日本国民全体に売るのではなく、その中の「500人」とか「1,000人」くらいに売れるものはないかな?と考えてみましょう。そのくらいマニアックでニッチなものであれば、欲しい人はいくらでもお金を出します。どれだけ探しても見つからないものであればあるほど、高い金額を惜しげもなく出してくれます。
店舗やオフィスにお金をかけないことです。家でやりましょう。ネットを駆使して、限りなくコストを抑えるのです。そうすれば、ほんの少しのお金で、起業することは可能です。
ネットで調べたり、本屋さんに並んでいるような職業は、もう「飽和状態」だと思ってください。今から整理収納アドバイザーとか、パーソナルスタイリストとかやっても遅すぎます。そこまで「需要」もありません。そんなことは他の人に任せておけば良いのです。
あなたには、あなたにしかできない、あなたが「やるべきこと」があります。それは何なのかを考えて考えて考え抜くことが第一段階です。思い浮かんだら、とりあえず始めてみましょう。これが第二段階です。たぶん、うまくいきません。それを踏まえて、何がダメだったのか、どうすれば良かったのかを考えて「軌道修正」するのが第三段階です。
最低でも、そのくらいはやらないといけないと思っておいた方が、成功する確率も、生き残る確率も高まります。