「ネット上によくいる良いことばかり言うコンサルタントより、本音で話してくれそうなので、笹野さんの方がよっぽど信用できるなと思いました」と、先週、個別コンサルを受けてくれた人に言われました。
確かに、私は良いことばかりは言いません。プラス面、マイナス面を客観的に見て、淡々と伝えます。それがコンサルタントの仕事だと思っているからです。
時には、本人にとって厳しいことを言わないといけないこともあります。可能性のない人に夢を見させる方が、よっぽど残酷だと思うので、現実を率直にお伝えすることで「軌道修正」した方が、幸せになれるだろうなと判断したからです。
「売れないだろうな」と思った人にはそう言います。なぜ売れないのか。どうしたら可能性が出てくるのか。他の仕事に変えた方が良いのか。全て正直に話します。
最初はがっかりした顔をする人もいますが、時間が経つと、なぜか感謝されます。後日にメールで「あの時に、今はやめた方が良いよと言ってもらえたおかげで、道を踏み外さずに済みました。本当にありがとうございました」と言われたことは、一度や二度ではありません。
良いことばかり言う人は、自分が悪者になりたくないとか、嫌われたくないとか、相手を傷つけないようにと思い、そう言うのかもしれませんが。それが最も相手の為にならないということに気付いていません。
お金を払ってまで相談に来るような人です。その人に「嘘」をついたり、ごまかしたり、適当にその場だけ取り繕うのは、一番失礼だと思います。だからこそ、率直な意見を言ってあげることが大事だと思います。もちろん口調は優しいですが。