私のような昭和生まれからは「2ちゃんねるの管理人」というイメージが強いですが、今やすっかり論破王として有名になったひろゆきさんのX(Twitter)を見ていて思うのが「この人、特に突飛なことを言ってないな」ということです。
世の中の諸問題について「これって客観的に考えておかしいよね?」ということを淡々と言っているだけで、突拍子もないことを言う訳でも、あっと驚くようなアイデアを提案する訳でもありません。ただひたすら、矛盾について「ツッコんでいる」だけです。
それを見た人は「そうだ、そうだ」と勝手に共感し、フォロワーになっていく。そういう流れができています。結果的に、約250万人のフォロワーを獲得しています。
ほとんどの人は、一生懸命に考えて、何かしら「鋭い意見」や「独自の観点」を発信しようと頑張っています。が、誰もそんなものは求めていません。多くの人がぼんやり思っていることを「これ、おかしくね?」と言うだけで良いのです。
ここが分かってくると、SNSの活用法がうまくなります。「自分が何を言いたいか」ではなく「世の中の人はどう思っているか」を考えるようになるので、読み手に寄り添った情報発信ができるようになり、読まれる率が上がったり、フォロワーが増えます。
実を言うと、私もこのやり方を「徹底」しています。世の中にごまんといる怪しい起業コンサルタントや起業塾っておかしくね?ということを、淡々と言っているだけです。しかも、それは自分自身の意見ではなく、被害にあった人や相談に来た人の意見なので、余計に共感を生みやすいです。このことに気付いてから、アクセスが「急増」しました。
あなたの意見なんて、誰も聞きたくありません。そんなことよりも、みんながどう思っているのかを考えるべきです。人がぼんやり思っていることを「言語化」できた人は、いつの時代でもスターになれます。SNSをうまく活用するというのは、そういうことなのです。