「一体いくら稼いでるんですか?」と不躾な質問をしてくる人がたまにいます(大阪人に多いです)が、これに対する解答はいつも同じです。「あなたの想像している金額の、ちょうど2倍です」と、笑顔で答えるようにしています。
こんなプライバシーに関わることを堂々と聞いてくる人間に、まともに答える必要はありません。かと言って、怒る必要もありません。ユーモアで返せたら一番良いのですが、ある時ふと思いつき、これを言ってみると、相手の態度が「コロッ」と変わったので、これは使えるなと思い、それ以来こう答えています。
相手がいくらくらいを想像しているのかは、こちらにも分かりません。500万円かもしれないし、1000万円かも分かりません。もしかすると1億円くらい稼いでいると思われている可能性もあります。それを「逆手」にとって2倍にすれば、仮にいくらであろうが「そこそこの金額」になるので、たいそう驚かれるという寸法です。
ちなみに、こういうことを聞いてくるのは、うちのお客様ではありません。たまたま何かで知り合って、私の職業を聞き、反射的に「で、いくら稼いでるの?」と聞いてくる、ガサツな人間です。
うちのお客様は、品性があり、繊細で想像力のある人ばかりです。私に対して失礼なことを言ってくる人は「皆無」です。だから、こんな質問をされることはあり得ません。
と、こんな風に書いておけば、もう二度と聞かれることはないと思うので、わざと書いてみました。これも一種の「戦略」です。