「独立した方がいいのか、会社に残った方がいいのか、どちらか迷っています」と、丸の内で働いているという30代の会社員の方に相談されました。はっきり言って、その時点で独立に向いていません。
独立する人は、誰に相談する訳でもなく「さっさと」独立します。メリットやデメリットもあまり考えません。「やりたいから、やる」というタイプです。
私は最初から、30歳までに独立する気でした。家族や親戚に、一人も会社員がいません。そういう環境で育ったので、会社に一生勤め上げるという発想が、そもそもありませんでした。
結果的に、前倒しで「27歳」で独立しました。何の迷いもありません。最初からそのつもりだったので、少し早くなったなというだけで、ほぼ予定通りです。
会社に残った方がどうとか、一切考えませんでした。会社に頼るつもりもないし、ずっと面倒見てもらえるとも思っていませんでした。正直に言うと、ただの「社会見学」のつもりで、会社員になりました。
- 最初から独立する気でいる。
- 会社員に向いていないことも、自分ではよく分かっている。
- でも、やったこともないのに、向いてないというのも、何か違う。
- だから一度だけ「体験」としてやってみよう。
そういう気持ちでした。
今、考えると、色んな経験ができました。社会の仕組みや、世の中のお金の流れが仕事を通じて分かりました。大企業の偉い人でも、人間としては大したことないな、とか、そういうことも「実体験」として分かりました。
二つの目の会社では、パソコンとインターネットを覚えることが出来ました。パソコン教室のように薄っぺらい知識ではなく、仕事に必要な知識を、生で体験できました。会社には感謝しています。
が、私は自分で仕事をする方が、圧倒的に向いています。1社目が1年半、2社目が3年弱、独立して15年目です。客観的に見て、やはり独立して正解です。こういう人が「独立に向いている人」です。